関連書籍の紹介

『言語文化教育の可能性を求めて』 
森住衛監修 言語文化教育研究論集編集委員会編
三省堂 2002年7月 
6667円
<内容>
リリアン・テレルミ・ハタノ(日本におけるマイノリティの個人名扱いについて)、
井村誠(コミュニケーションの育成と言語文化教育)、北畠健次(「復権の対象とし
ての言語」から「現代社会に生きる言語」へ)、末広美樹(日本人青年女子の高校留
学とアイデンティティ)、納谷淑恵(「総合的な学習の時間」における国際交流の取
り組み)、間晶子(「期待される外国人日本語学習者」像)、東川直樹(教室の多様
化に対応する外国語教育のあり方をめぐって)、服部圭子(日本人学生と交換留学生
の交際実践)、柿原武史(多言語・多文化社会における言語文化教育と政治)、伊藤
浩治(節に関する伝統文法・記述英語の考え方と教育英文法)、嘉数勝美(国際化推
進と英語教育推進についての一考察)、梅本仁美(中学生の会話における「観察者」
に対する扱いについて)、名取伸子(現代日本語「いろいろ」に関する一考察)、金
善美(コリア語の名称をめぐって)、神谷健一(なぜHolmesはWatsonと呼んだか)、
仲潔(英語教育は英語帝国主義にどう対処するか)、松本敬子(自己認識としての書
く学習)、岸本映子(認知的アプローチによる英語の名詞の「数」に関する指導)、
オストハイダー・テーヤ(日本における「外国人とのコミュニケーション」を問
う)、池田真生子(言語学習方略の指導法)、宮崎操(もっとシャドーイングを)、
市口豪生(ヨーゼフ・ロートのアイデンティティに関する一考察)

在日マイノリティ・スタディーズT
「日系南米人の子どもの母語教育」 

 関西で様々な外国人支援を行っているKOBE外国人支援ネットワークでは、在日外国
人との真の共生に向けて実践者・研究者・行政関係者の意見の架け橋となり建設的な
解決を導くための叡智を探る「在日マイノリティ・スタディーズ」を11月中旬に刊行
します。第1弾のテーマは『日系南米人の子どもへの母語教育の公的支援について』
で、日系南米人の子ども達が抱えることばの問題を考えます。いま多くの外国人の子
どもの教育は深刻な状況にあります。この冊子が様々な立場の人の考えるきっかけに
なればと思います。

<目次>
二宮 正人(サンパウロ大学法学部博士教授)
  「日本における日系ブラジル人の就労に関する歴史・社会的背景について」
太田 晴雄(帝塚山大学教授)
  「母語教育の公的支援ーより公正な教育の実現」
竹沢 泰子(京都大学人文科学研究所助教授)
  「アメリカ合衆国における二言語教育ー最近の論争と効果的教育モデル」
畑 正夫(兵庫県長期ビジョン部長期ビジョン推進課主幹(前国際政策課課長補佐兼
地域国際課係長))
  「母語学習支援についての一考察〜政策立案過程からみた課題と対応方向〜」
吉富 志津代(ワールドキッズコミュニティ代表)
  「『在日日系南米人の母語教育』−草の根の活動現場から公的支援を考える−」
松原マリナ(関西ブラジルコミュニティ事務局長)
  「母語教室の現場から」
小島 祥美(ワールドキッズコミュニティ事務局長)
  「『家庭』と教育ニーズ −日系ペルー人家庭との関わりから−」

※ A5判 定価1000円(税込・送料別)
【問合せ・申込先】
KOBE外国人支援ネットワーク事務局
(神戸定住外国人支援センター内)
〒653-0038 神戸市若松町2-13-1  PIAZZAビル2F
Phone. 078-612-2402  Fax. 078-612-3052
E-mail. kfc@pure.ne.jp

 『外国人住民の生活相談とボランティア:実証的ボランティア論の構築に向けて』
阿部敦・編  阿部敦+中野克彦・著 
出版: ぎょうせい   2001年9月1日発行
ISBN4−324−06655−8 C3036 (定価1300円+税)
<目次>
・巻頭言:安斎育郎(立命館大学・国際関係学部教授)
・はじめに
・第1章 新来外国人の滞日長期化・定住化
・第2章 外国人住民の生活相談の実証的分析 −主流的ボランティア理論の再検討
・第3章 自治体の<ことばのカベ>への政策展開とそれに伴うNGOの従属変数化
・第4章 公的責任と民間の役割
・結論 共生阻害要因の克服に向けた行為主体と理論のありよう 
・解説:横山寿一(金沢大学・経済学部教授)
・あとがき



『「正しさ」への問い』
野呂香代子・山下仁編著
三元社、2800円+税
ISB
N:4−88303−076−8
 <目次>
「クリティカル・ディスコースアナリシス」(野呂香代子)
「敬語研究のイデオロギー批判」(山下仁)
「ネイティブスピーカー再考」(大平未央子)
「『総聯朝鮮語』の基礎的研究―そのイデオロギーと実際の重層性」(植田晃次)
「ブラジル日系人の言語使用」(松尾 慎)
「『異文化間交流の実際』―滞日留学生と日本人の相互行為分析から」(吉川友子)
「地域日本語教育の批判的再検討―ボランティアの語りに見られるカテゴリー化を通
して」(森本郁代)
「解説」(西口光一) 


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