研究会からのお知らせ
運営委員一同
第89回多言語化現象研究会開催のおしらせ
多言語化現象研究会のみなさま
下記の要領で第89回研究会を開催いたします。ふるってご参加ください。 参加方法は末尾をご参照ください。
日時:2024年12月22日(日) 14:00~17:00
場所:関西学院大学梅田キャンパス 1408番教室(アプローズタワー14階)
最寄駅 阪急「大阪梅田」駅 茶屋町口から5分。JR「大阪」駅 御堂筋口から10分など
https://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
対面とオンライン(Zoom)併用を予定:
参加費:無料(どなたでもご参加できます)
第1報告 14:00-15:20
報告者:内田 環(奈良県立大学4回生)
題目:消滅の危機に瀕する言語に向き合う
―ダブリンのアイリッシュ・イングリッシュ話者を事例に
要旨:アイルランド共和国憲法第8条では、アイルランド語を国語かつ第一公用語に、英語を第二公用語に規定している。アイルランド語使用について法的義務が課され、実益と結びつけることで話者を増やそうという試みも複数ある。しかし大多数は英語話者であり、一方のアイルランド語話者の数は全人口のわずか0.01%だ。17世紀のイングランド人入植以降、英語はアイルランド語を淘汰し続けてきた。しかし皮肉にも、アイルランド共和国が英語話者の国として認知されることは、特に経済成長の面においてこの国に大きな恩恵をもたらしている。さらにこの国で話される英語は、多くの場合「アイリッシュ・イングリッシュ」として認識される。こうした言語環境において、アイリッシュ・イングリッシュ話者はアイルランド語をどう捉え、さらに彼らは社会言語学的にどこに位置づけられるのか。現在執筆している卒業論文の内容をもとに報告を行う。
第2報告 15:40-17:00
報告者:玉置 太郎(新聞記者)
題目:阪の繁華街における移民家庭支援への参与観察
――著書『移民の子どもの隣に座る 大阪・ミナミの教室から』をもとに
要旨:報告者は、大阪市の繁華街ミナミで活動する外国ルーツの子どもの支援団体「Minamiこども教室」で、約10年にわたって学習支援ボランティアとして活動しつつ、取材をまとめた著書を昨年出版した。言語や学力、生活にさまざまな困難を抱える移民の親子にとって、マジョリティの市民が運営する「支援教室」の存在は、どのような役割を果たすのか。報告者が英国ロンドンで行った同種の参与観察についても参照しながら、現場の事例をもとに考察する。
●申込み:
〇オンライン参加の場合:前日までに以下にアクセスし、事前登録をお願いします。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
https://kwansei-gakuin.zoom.us/meeting/register/tZwtf-qurDkrG9OBzvF12YF_5mfbXm9_Lt59
登録者には当日参加用リンク(本人のみ有効)が送付されます。これで事前登録が完了します。資料は当日配布します。
〇会場に直接お越しの場合:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp 宛に、名前・所属と、懇親会参加有無を明記のうえ、送信してください。懇親会会場の予約、資料準備などの必要があるので、お早めにお申込みください。
●参加無料(どなたでもご参加いただけます)
主催:多言語化現象研究会 http://www.tagengoka.sakura.ne.jp
多言語化現象研究会事務局:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp
研究会の趣旨 研究会の組織・運営、連絡先 関連研究会リンク
関連・新着図書
「今そこにある多言語なニッポン」(くろしお出版 2020年)
「事典 日本の多言語社会」(岩波書店 2005年)
「まちかど多言語表示調査報告書」 (2006年)
「ことばと社会 11号 特集:移民と言語①」(三元社 2008年)
「日本の言語景観」(三元社 2009年)
「ことばと社会 12号 特集:移民と言語②」(三元社 2010年)
「多言語社会日本ーその現状と課題」(三元社 2013年)
(「教師用手引き」三元社HPで公開しました)
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多言語化現象研究会事務局:webmaster☆tagengoka.sakura.ne.jp(☆を@でおきかえてください)
研究会ホームページ: http://tagengoka.sakura.ne.jp