多言語化現象研究会



声明

ウクライナに対するロシアの軍事侵攻を断固非難する

2022年3月4日

私たちは,ロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻に対して,最大限の強さで非難し,ロシア政府に対して即時の,無条件の攻撃中止と侵入地点からの撤退を求めます。

現代は、ことばで何かを伝えようとしても,悪意のもとでしか解釈されないような時代になってしまいました。それでも,「ことば」にかかわることがらを研究する側として,明確に主張します。「ペンは剣より強い」のだ、と。
ことばの共通性や違いは,さまざまな紛争に利用されてきました。そのことに対する痛烈な反省からも,国際社会は言語や文化に関わる問題を暴力で解決しない仕組みを生み出してきました。今回のロシアによるウクライナ軍事侵攻はそのような流れをふみにじるものです。
今回の軍事侵攻で亡くなられた方に深い追悼の意を,そして,軍事侵攻に批判・非難の声をあげる全ての人との連帯を表明します。またロシアの人々に対する誹謗・中傷にも断固として反対します。
すべての問題は対話・平和的手段によって解決されるべきです。

多言語社会研究会・多言語化現象研究会・ことばと社会編集委員会 各有志

多言語での声明(Multilingual Version)

次回研究会のお知らせ

第85回多言語化現象研究会開催のおしらせ

多言語化現象研究会のみなさま
下記の要領で第86回研究会を開催いたします。ふるってご参加ください。 参加方法は末尾をご参照ください。

日時:2024年3月31日(日) 14:00~17:00
場所:関西学院大学梅田キャンパス 1406番教室(アプローズタワー14階)
最寄駅 阪急「大阪梅田」駅 茶屋町口から5分。JR「大阪」駅 御堂筋口から10分など
https://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/

対面とオンライン(Zoom)併用:参加申込方法は末尾参照。
参加費:無料(どなたでもご参加できます)

第1報告 14:00-15:20
報告者:前田達朗(大阪産業大学)
題目:【事例報告】伝統芸能は地域言語を支えられるのか?

要旨:危機言語、継承言語の継承活動あるいは研究において歌や踊りなどの「芸能」の役割が強調されることは多い。伝えるメディアとして、「学習」した言語を実際に使う「場」として芸能が有用であることは間違いないが;①言語の危機がより深刻な地域の芸能は言語維持あるいは復興revitalizationにどれだけ関われるのか ②地域言語が衰退から消滅に向かう地域の芸能はどうなるのか、について琉球語地域のいくつかの事例を手がかりに考える。
キーワード 琉球諸語、language preservation、島唄、琉球列島(奄美群島)

第2報告 15:40-17:00
報告者:宋実成(ソン・シルソン、「題名のない講演会」弁士・猪飼野セッパラム文庫スタッフ)
題目:在日朝鮮人と朝鮮語100年史 ① 済州(チェヂュ)島方言編

要旨:報告者はここ数年、在日朝鮮人の100年史を「言語」の視点から考察する必要を感じてきた。本報告では、済州(チェヂュ)島ルーツの在日朝鮮人による言語使用の諸相について報告する。
キーワード:1・2・3・4世の済州島方言使用、民族教育・組織・経済・文化・親睦活動における方言の使用と影響、人名の方言発音、日本地名の朝鮮語発音、文字言語への影響、日本語話者化過程での一史実、在日朝鮮人特有の日本語使用、在日朝鮮人の日本語と日本人の日本語は同質なのか?

●申込み:
〇オンライン参加の場合:前日までに以下にアクセスし、事前登録をお願いします。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。 https://kwansei-gakuin.zoom.us/meeting/register/tZAkc-CtqDIvGNzey4ppO6PJ7DyqueaGcYEX
登録者には当日参加用リンク(本人のみ有効)が送付されます。これで事前登録が完了します。資料は当日配布します。

〇会場に直接お越しの場合:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp 宛に、名前・所属と、懇親会参加有無を明記のうえ、送信してください。懇親会会場の予約、資料準備などの必要があるので、お早めにお申込みください。

●参加無料(どなたでもご参加いただけます)
主催:多言語化現象研究会 http://www.tagengoka.sakura.ne.jp
多言語化現象研究会事務局:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp


過去の研究会の活動
第1-40回 第41回-60回  第61回以降

研究会の趣旨 研究会の組織・運営、連絡先 関連研究会リンク


 関連・新着図書

 
「今そこにある多言語なニッポン」くろしお出版 2020年)
「事典 日本の多言語社会」岩波書店 2005年)
まちかど多言語表示調査報告書(2006年)
ことばと社会 11号 特集:移民と言語①」(三元社 2008年)
「日の言語景観」(三元社 2009年)
ことばと社会 12号 特集:移民と言語②」(三元社 2010年)
「多言語社会日本ーその現状と課題」(三元社 2013年)
(「教師用手引き」三元社HPで公開しました)

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研究会ホームページ: http://tagengoka.sakura.ne.jp