多言語化現象研究会からのお知らせ
運営委員一同
第90回多言語化現象研究会開催のおしらせ
多言語化現象研究会のみなさま
下記の要領で第90回研究会を開催いたします。ふるってご参加ください。 参加方法は末尾をご参照ください。
日時:2025年3月21日(金) 14:00~17:00
場所:関西学院大学梅田キャンパス 1408番教室(アプローズタワー14階)
最寄駅 阪急「大阪梅田」駅 茶屋町口から5分。JR「大阪」駅 御堂筋口から10分など
https://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
対面とオンライン(Zoom)併用を予定:
参加費:無料(どなたでもご参加できます)
第1報告 14:00-15:20
報告者:齋藤 幸世(名古屋市立大学人間文化研究科研究員)
題目:現代台湾における言語政策と教育制度の変容
――「バイリンガル政策」と「通行語」を中心に
要旨:現代の多民族多言語社会台湾では、「國語(Chinese)」、「国家言語(national languages)」、「通行語(regional languages)」が共存しながら、かつての宗主国の言語ではない英語を重視した「バイリンガル政策」を推進し移行し始めている。本研究では、台湾でのフィールド調査を基に、現代台湾社会が既に英語プラス「國語」とは限らず、「マイノリティ言語」のバイリンガル教育及びトリリンガル教育も実践され始めている状況を分析し、新たな多文化社会や国語認識を探究する。
第2報告 15:40-17:00
報告者:前田 達朗(大阪産業大学)
題目:奄美群島の「標準語励行」と「方言矯正」
――戦時下を中心に
要旨:奄美語は他の琉球諸語同様に危機言語に指定され話者数が減少している。奄美の人々も学校での「方言矯正」が奄美語衰退の一因と捉え、「方言札」などの経験が今も語られている。しかし奄美は17世紀の薩摩の軍事侵攻により琉球王国から分割され現在も鹿児島県の施政下にあり、沖縄県域とは異なる背景がある。本報告は1942年に鹿児島で刊行された「話言葉指導書」に基づいて行われていた「標準語教育」が奄美でどのように実践されたのかを1944年の調査報告書を元に検討する。
●申込み:
〇オンライン参加の場合:前日までに以下にアクセスし、事前登録をお願いします。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
https://kwansei-gakuin.zoom.us/meeting/register/SnO41T_aREiC6KWajuCJIQ
登録者には当日参加用リンク(本人のみ有効)が送付されます。これで事前登録が完了します。資料は当日配布します。
〇会場に直接お越しの場合:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp 宛に、名前・所属と、懇親会参加有無を明記のうえ、送信してください。懇親会会場の予約、資料準備などの必要があるので、お早めにお申込みください。
●参加無料(どなたでもご参加いただけます)
主催:多言語化現象研究会 http://www.tagengoka.sakura.ne.jp
多言語化現象研究会事務局:webmaster@tagengoka.sakura.ne.jp
研究会の趣旨 研究会の組織・運営、連絡先 関連研究会リンク
関連・新着図書
「今そこにある多言語なニッポン」(くろしお出版 2020年)
「事典 日本の多言語社会」(岩波書店 2005年)
「まちかど多言語表示調査報告書」 (2006年)
「ことばと社会 11号 特集:移民と言語①」(三元社 2008年)
「日本の言語景観」(三元社 2009年)
「ことばと社会 12号 特集:移民と言語②」(三元社 2010年)
「多言語社会日本ーその現状と課題」(三元社 2013年)
(「教師用手引き」三元社HPで公開しました)
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多言語化現象研究会事務局:webmaster☆tagengoka.sakura.ne.jp(☆を@でおきかえてください)
研究会ホームページ: http://tagengoka.sakura.ne.jp