多言語化現象研究会



次回研究会のお知らせ

多言語化現象研究会 第68回研究会のおしらせ

日時:2018年7月7日(日) 13時30分〜17時15分

場所 大阪大学豊中キャンパス (阪 急石橋駅、大阪モノレール柴原駅より徒歩15分)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/ (石橋よりの正面玄関よりお入りください。)
参加費 500円 (資料代ほか)

第一報告 
報告者:かどや ひでのり(津山高専) 13時30分-15時15分
題目:20世紀前半の日本におけるエスペラント運動の評価---人類人主義・平和主義・ファシズム---
要旨: 日本におけるエスペラント運動は1906年に二葉亭四迷による教科書が発行されてから急速に拡大し、
同年中に協会設立、機関紙発刊、日本大会開催へと至っている。
1919年、日本エスペラント学会が設立されると運動は活動家個人に依存する時期を脱し、
いくらかのブームと停滞をへつつ、ひろがりをみせた。1920年代に分岐したプロレタリア・
エスペラント運動は1930年代前半には治安当局により消滅させられたが、以後も運動全体が
継続的な監視下におかれ、1930年代中頃になると政治体制と急速に同一化を開始、
1940年代には八紘一宇を連呼することとなった。エスペラント運動では19世紀末の当初より、
異言語話者間の相互理解をつうじたホマラニスモ(人類人主義)思想が影響力をもち、
平和主義運動とも連携、日本での運動にも直接の影響があった。一見ファシズムと相容れない
その思想は短期間のうちにファシズムへの転化をみた。戦後もエスペラント運動は平和主義の
言語・運動として自己定義する潮流を維持しつづけ、現在にいたっている。
こうしたねじれを内包するエスペラント運動の推移をどのように理解・記述するべきかを、
20世紀末以降、基本的権利の擁護のための文化運動として再定位されたエスペラント運動の立場から検証する。

(休憩 )

第二報告  
報告者:庄司 博史(民族学博物館) 15時30分-17時15分
題目:「観光言語学」をとりまく風景
要旨:
社会言語学、特に言語政策論では、非主流派あるいは少数派とみなされる言語が
主流派言語に対しいかに同等の地位や施策を獲得するかが関心の対象であり、
それを左右するのは、双方の背景とする話者集団の力関係であった。
非主流派の中心は時代とともに、地域少数言語、先住民言語から今日の移民言語に
シフトしてきた。しかし近年、3000万人にも達する観光客を背景とするインバウンド
関連産業の台頭とともに、言語政策(特に公共空間における言語使用)を左右する主体
や主体間関係が大きく変化しつつあり、それにともない研究パラダイムも大きく推移している。
2000年代初頭から前倒し的に出現している、いわば「観光言語学」ともみなせる潮流であるが、
上述の研究パラダイムの変化にほとんど触れられることなく、いまや言語景観研究や
言語バリアフリー研究では「観光言語」を対象とするものが主流をなすといっても過言でない。
発表では産官の前面的支援のもと、やや実務主義に走りがちにもみえる「観光言語学」をながめてみたい。

(研究会終了後、近くで懇親会を予定しています。)
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初めての方も歓迎します。準備の都合上、出席の方のみ、かならずメールで、
できれば懇親会出席の有無とともに、事務局までご連絡ください。
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研究会への連絡、質問は事務局へ直接お願いします。
会場となる関西学院大学大阪梅田キャンパスは阪急梅田駅 茶屋町口改札口より
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 関連・新着図書

 
「事典 日本の多言語社会」岩波書店 2005年)
まちかど多言語表示調査報告書(2006年)
ことばと社会 11号 特集:移民と言語①」(三元社 2008年)
「日の言語景観」(三元社 2009年)
ことばと社会 12号 特集:移民と言語②」(三元社 2010年)
「多言語社会日本ーその現状と課題」(三元社 2013年)
(「教師用手引き」三元社HPで公開しました)

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